
西海建工が進める「出隅」自社生産は、単なる内製化ではありません。施工現場で発生する端材を再利用し、新たな製品として生まれ変わらせる資源循環型の取り組みです。たとえば、3030mmの板を2730mmにカットした際に余る300mmの端材を1本の出隅として再利用。廃棄物削減とコスト抑制を同時に実現しています。
本取り組みは、「つくる責任・つかう責任(目標12)」や「産業と技術革新の基盤をつくろう(目標9)」といったSDGsにも直結します。建設廃材の再利用は、地域のゴミ削減や資源効率の向上につながり、愛知県の廃棄物削減計画にも貢献。持続可能な建築業の一翼を担っています。

再利用の取り組みは、人材活用にも新たな可能性を広げました。自社工場では62歳の再雇用スタッフと26歳の外国人スタッフが協働し、熟練技術と若い力を融合。高齢者が安全に活躍できる“第二の職場”としての機能も果たしています。
出隅の自社生産は、環境への配慮・人材の活用・コスト最適化を同時に叶える新しいものづくりです。地域と共に成長し、社会に価値を還元する、それが西海建工の使命です。今後も「廃材を価値へ」というビジョンのもと、持続可能な未来を共に築いていきます。